【実話怪談】屋根の上に何かいる~八幡市某住宅街(1980年代)

昭和京都の怪談綴りによる屋根の上で心霊に襲われそうになってる伏見七狐

ポルターガイスト。


そこに住む人達が体験していた不可解な現象は
京都の一角にあるその地域では、知らない人は居ないほど有名でした。
説明のつかない音、そして人間ではない何かに遭遇したという一家の、恐しい実話怪談を書き綴ってみます。

1.格安のマイホーム

京都のある町の外れに、とある池がありました。
その池に面して、いくつかの住宅が点在しております。
この地域に住んでいた方々の、複数の体験談があるのですが、全てほぼ同じような現象に会われていたようです。

中でも、私の家族と付き合いのあった奥さんから直接聞いた話が、一番生々しかったのでご紹介させて頂きます。

当時その夫婦は、小学生の息子さんと親子三人で、古いアパートに住んでいました。
息子さんがそろそろ中学生になることもあり、一戸建ての分譲を探していたところ、この格安な物件を見つけました。

平屋ですが、中古の割にはかなり綺麗で、花を育てられる程度の小さな庭と、駐車場も付いていました。

昭和京都の怪談綴りによるポルターガイストの起きた不気味な平屋

しかし、この家族は住んで僅か1年も経たずして引っ越す事になります。

 

2.ポルターガイスト

住み始めてすぐに、息子さんがよく「夜中に、まるで2階で誰か走り回るような音がする」と言い出しました。
平屋なので、もちろん2階などはありません。

奥さんと旦那さんも気が付いていて、建物が軋む音ではないか、と考えていました。
しかし気にすれば気にするほど、音が大きく聞こえる気がしてきます。

特に強い風が吹いているわけでもないし、屋根で猫でも暴れているのか、とも考えました。

結局は何かわからないまま、時は経過していきます。

ある夜、家族で夕食を食べていると、天井からドカン!と大きな音がします。

昭和京都の怪談綴りによる天井を叩くポルターガイスト現象



三人は無言で目を合わせて、奥さんはテレビを消して、音が鳴った天井を見つめて、息を潜めました。

するとまた、ドカン!と鳴り、続けてドン!ドン!ドン!と鳴りました。

前述の通り、この家は平屋です。
もう気のせいだとか、自然現象や猫などではなく、明らかに「何者かが屋根を叩いている状態」でしかなかった。

恐ろしくて声も出ない奥さんは息子さんを抱きしめて固まっています。
旦那さんは防犯用に置いているバッドを握り、無言で外へ飛び出しました。

外から「誰か居るんか!降りてこい!」と叫ぶ旦那の声がします。
しかしその間も、天井はドンドン鳴っています。

奥さんは、息子さんを連れて、旦那が叫んでいる外に出ました。
旦那さんは「ここに居ろよ」と言って、玄関口から屋根に登り始めた。
平屋なので、よじ登れば屋根に上がれます。

登りきった旦那は「あれ?誰もおらんぞ?」と言いました。
ドアを開けた状態で固定している息子さんが「まだドンドン鳴ってる!」と言ってます。

旦那さんが降りてくると、その音は収まりました。
あまりに意味のわからない現象に、その夜は三人で一緒に寝ました。
  

3.霊媒師

翌朝、奥さんは実家に電話して、お母さんに相談します。
旦那さんは出勤して、息子さんも登校したあと、実家が近所だったこともあり、お昼にはお母さんが知り合いの霊媒士を連れて来ました。

昭和京都の怪談綴りによるポルターガイスト現象の起きる平屋の魔除けの御札




儀式は数時間行われて、霊媒士が壁の柱に御札を貼り、「もう危険な気配は消えました」と言いました。
霊媒師の言った通り、本当に音は無くなり、家族は安心して過ごせました。

それから数ヶ月が経ち、あの物音の事をほとんど忘れたある日の事でした。

 

4.恐怖の再来

連休ということで、奥さんの姪っ子さんがお泊まりで遊びに来ました。
中学生の姪っ子さんは、息子さんから見て親戚のお姉さんです。
二人は幼い頃から仲良く、その夜も息子さんの部屋で一緒に寝ました。

その深夜。

もの凄い金切り声に、奥さんと旦那は飛び起きます。

二人は慌てて息子さんの部屋のドアを開けると、姪っ子さんが息子さんにしがみついて、震えてます。
息子さんは、「姉ちゃん、俺いるから大丈夫やで」と、なだめています。

姪っ子さんの話はこうだった。
まず、ドン!という音で目が覚めた。

屋根からから聞こえた気がしたので、彼女は何の音なのか確かめようと布団から起き上がり窓のほうへ行きます。


昭和京都の怪談綴りによる夜の窓の外に何かいる


そして窓を開けて、頭を外に出して屋根の方を見ると・・・


昭和京都の怪談綴りによる屋根の上から垂れ下がる髪の長い女の幽霊


彼女が覗くのと同じタイミングで屋根の上からニョキっと頭が出てきた。
長い髪をダランと垂らした真っ赤な目の女が、こちらへ手を伸ばしてきたのです。

話を聞いて、すぐに旦那さんがバットを持って窓から飛び出して
誰やねん!いい加減にしなさい!」と煽りましたが、やはり誰も居ませんでした。
窓から屋根を覗いた彼女が、もしその女の伸びた手に捕まっていたら、どうなっていたのかを考えるだけでもぞっとします。

この件から暫くしてから、この家族は他府県へ引っ越して行かれました。

現在どうなっているのかは、もはや知り得ませんが、この当時は、こういった現象があったという話と共に、実際、居住者の入れ替わりが激しい地域でした。
一時期は実話会談として噂にもなりましたが、都市伝説とまでは広がっていない、小さな地域での立ち消えした怖い話を綴ってみました。

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