【実話怪談】戦時中、洞窟の奥から聞こえる不気味な音~高知県(1940年代)

高知の山奥の怪談

高知の山奥で見つけた恐怖の洞窟。

その洞窟の中が気になる好奇心はあれど、明らかに危険だということは誰でも理解出来ます。

しかし、その洞窟に入るしかないという状況にあった人達の話があります。
戦時中の高知で起きた、その恐怖の怪談を綴ってみます。

1.高知の険しい山

高校の友人にタカヤという奴がいました。
タカヤの祖父はいくつかの怪談を持っており、その1つにとても怖い話がありました。

祖父は高知の山手に住んでいました。
高知は日本一の田舎などと言われておりますが、これには理由があります。

高知県の険しい山(参考)

ja.wikipedia.org

高知という土地は、山が非常に険しく開拓が困難だった為に、集落を形成する場所も限られておりました。
そんな土地柄から、かつては訳あって隠れ住む人などを囲ったとも言われております。

 

2.戦時中の高知県にあった山岳部隊

タカヤの祖父は戦時中、とある山岳部隊の隊長でした。
正確な部隊名や職務内容は不明ですが、敵国の兵が山に潜んでいないか巡回を行う、いわゆる山狩り部隊です。

山岳警備で想像できるのは、有名なレンジャー部隊「陸上自衛隊対馬ヤマネコ軍団」などがありますが、当時はそのような質の高い精鋭部隊が山岳警備に回る余裕は無かったと想像できます。

陸上自衛隊対馬ヤマネコ軍団

www.fushou-miyajima.com

3.未踏の山奥での遭難

ある日、祖父は部隊を引き連れて山を警戒していました。

道なき山であり、草を掻き分けて獣道などを進みます。

高知の険しい山中で起きた怖い話

昼過ぎ、木々の中に怪しい足跡や、人の形跡を見つけました。
部隊は調査に入るのですが、その形跡はどんどん険しい山奥へと向かいます。

しかし、夕方頃にその形跡を見失います。
しかも、さっきまで快晴だった空が急に暗くなり、今にも雨が降りそうになってきました。
仕方なく調査を打ち切って部隊は来た道を戻ります。

皆が撤退を急ぐ中、やはり激しい雨が振り始めました。
山の天候の変化は激しく、まもなく嵐になりました。

高知の山奥で遭難

しかもかなりの山奥まで入ってしまい、山のプロであるこの部隊の誰もが「未踏の場所」だったそうです。
いかに山のプロの部隊でも、暴風雨の中でこれ以上の移動は危険です。

しかし、夜営を行えるようなスペースもなく、この嵐では不可能です。
そして下山行動を進める中で、大きな洞穴を見つけました。

来るときにはそんな洞穴は発見していない。
つまり、来た道を戻れていないということです。

嵐の中にあり、一時的な遭難だと判断した隊長の祖父は、部隊に指令を出します。

あの洞穴で夜営をする

 

4.謎の洞窟に響く不気味な音

部隊は洞穴の入口まで来て驚きました。
なんと、家の入口よりも大きな洞窟でした。

しかもそれは、外からでは奥行きがわからないほど深い。
音声の反響からしても、かなりの奥行きだと想定出来ました。

一般的に見られる洞穴(ほらあな)というよりも、いわゆる洞窟(どうくつ)という表現のほうが合っているかと思われます。

高知の山の謎の洞窟



そこで部隊はランタンと武器を構えて、進軍の陣を組んで洞窟の中へ入っていきます。

先頭には、刀を握った腕っぷしの強い兵士。
その両端に、ダガー片手にランタンで照らす兵士。
その真後ろから銃を構えた兵士。

おそらくは、このような戦闘体勢で進みます。
この穴には熊が潜むのか、外国兵の隠れ家なのか、得体が知れないのです。

部隊の進軍は慎重を極め、息を潜めて耳を澄まし、ゆっくり、ゆっくりと進みます。
洞窟は想像よりも深く、次第に外の雨音が遠くなっていきます。

それと共に「先ほどから気になっていた、かすかな異音」が聞こえるようになってきました。

カチャ…カチャカチャ…ガチャン…

その不気味な音が、洞窟の奥から聞こえる物だと確信出来た時、皆が目を合わせて相づちを打ち合います。

そして隊長である祖父に視線が集中します。
祖父が合図を送ると、部隊は更に慎重に進みます。

5.洞窟に潜む者

奥に進むと次第に雨音はかすみ、その異音はハッキリとしてきました。

カチャカチャカチャカチャガチャン

祖父いわく、「それはまるで、鎧がガチャガチャとぶつかり合う音」だったそうです。

もはやそれが、なんらかの自然音などではなく、中に何者かが居るのは確定的になってきました。
銃兵が留金を引いて、発砲するトリガーの解除をした音で、部隊に緊張が走ります。

カチャカチャカチャカチャガチャンカチャカチャカチャカチャガチャンカチャ・・

異音は次第に大きくなってきます。
音の主はもうかなり近い。
しかしランタンは壁だけを照らし、その奥は暗闇しか見えません。

怖い話の中のランタン

カチャカチャカチャカチャガチャンカチャカチャカチャカチャガチャンカチャカチャカチャカチャガチャンカチャカチャカチャカチャガチャン

それはもう「目の前の音」という距離まで来ました。
ところが、まだ真っ暗なのです。

ここには明らかに人がいるような気配があります。
それも灯りを付けずに何かをしている。
しかもかなり大きな音で、何かをしている。

カチャカチャカチャカチャガチャンカチャカチャカチャカチャガチャンカチャカチャカチャカチャガチャンカチャカチャカチャカチャガチャン

ずっと暗闇だった前方に、ついにランタンの光が届きました。
壁がうっすらと照らされて、洞窟の最深部だというのが確認出来たその瞬間でした。

 

6.未知の恐ろしい生物

なんと、壁には黒くて長い物が這い回っています
しかしそれが照らし出された時、山の熟練者である彼ら全員が硬直して動けなくなりました。

なぜなら洞窟の奥に居た者は、巨大なムカデのような生物だったのです
1m以上もあるような身体で、物凄い速度で狂ったようにめちゃくちゃに壁を這い回っていたそうです。
巨大な未知の生物がこんなにも音をたてて岩を這い回るという、見たこともない恐ろしい事態に動けないのです。

ずっと同じ壁で這い回っているので、ちょっとでも音を立てたら、それをキッカケに凄いスピードでこちらへ来るかもしれない。
一瞬でやられそうなこの戦慄の状況に、暫く全員が硬直状態になっていたのです。

祖父は小さな声で「撤退!慎重に撤退!」と囁き、部隊はそろりそろりと後退していきました。

7.高知の洞窟にいたあれは何だったのか

洞窟で野営をすることは出来ませんでしたが、さすが山に熟練した部隊であり、なんとか翌朝には全員無事に帰還したそうです。
しかしあれが何者だったのかは、この山岳部隊の誰にもわからなかったそうです。

当時は魔境レベルの高知の山奥、成長要素豊富な洞窟奥深くで異常成長したムカデだったのでしょうか。
または未踏の自然環境で生き残った、原始ムカデなどの古代種の生き残りだったのでしょうか。

それとも…

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