【学校の怪談】パタパタさんが飛んでくる~八幡市某中学校(1980年代)

昭和京都の怪談綴りによるパタパタさんの出た中学校

学校の怪談。


皆さんの学校にも、心霊や怪奇現象などといった
怖い噂話はいくつかあるのではないかと思います。
これは昔、京都の中学校で噂になった怖い話、いわゆる都市伝説的な物の一つの発信源だと思われる出来事です。
今回は当時地元で起きた、その背筋が凍りそうな学校の怪談を書き綴ってみます。

 

1.校内の異変

私は3つ歳上の姉からこの話を聞かされました。
それは姉が中学1年の二学期の事でした。

その日は、空が雲っていて雨が降りそうな重い空だった。
それにしても、まだ午前の授業中なのに、まるで夕方のように暗くて、教室の蛍光灯を付けていたのが印象に残っているそうです。

休み時間になり、姉は友達と廊下に出ると、他のクラスの子達が、あちこちで騒いでます。
話を聞くと、どうやら2年の女子が授業中に突然悲鳴を上げて
先生に保健室へ連れていかれたらしい。

しかもそれは、姉と仲の良かったK子先輩でした。

その日、心配になった姉はK子先輩の家へ行きました。
K子先輩はもう落ち着いていて、姉の顔を見るなり、にこっと笑って「来てくれてありがとう、入りや」と、いつもの優しいK子先輩でした。

部屋に入り「先輩、どうしたん?」と聞くと、K子先輩は机の椅子に座り、ふーっと長いため息をついてから姉の顔を見る。

 

2. K子先輩の証言

二時間目の後半。

席が窓際だったK子先輩は、なんとなく窓の外を見てました。
授業が退屈で、頬杖をつきながら外を見ていると、向かいの校舎の三階、廊下の窓から、女子生徒が顔を出してます。

女子生徒は、窓枠に乗せた腕を組んで、顎を乗せてもたれている感じです。

昭和京都の怪談綴りによるパタパタさんの出た中学校


K子先輩は2年なので教室は二階。
三階ということは、3年の生徒だろうか。
そう考えながら、ぼーっとしていたのですが、しかし・・よく見るとあきらかに自分の方をじっと見ている。

それに気がついた瞬間に、恐ろしい事が起きました。


昭和京都の怪談綴りによるパタパタさんの出た中学校


昭和京都の怪談綴りによるパタパタさんの出た中学校


昭和京都の怪談綴りによるパタパタさんの出た中学校


なんと、窓にかけた肘から上の上半身だけで、こちらに向かって飛んできたのです。

両肘を交互に上下しながら、まるで羽ばたくように、こちらを直視しながら飛んできました。
あまりの事に、K子先輩は悲鳴を上げたそうです。

迎えに来てくれたお母さんは、このような怪談じみた話でも真剣に聞いてくれました。
そして京都のあるお寺さんへ連れて行ってくれて、御守りを買ってくれたそうです。

もしあの場でみんなに話しても「居眠りでもしていたんだろう」とでも言われるのが関の山なので話していないそうです。

3.この学校の怪談における事実関係

そして、このあとからわかったお話としまして、この学校では昔、下校中の女子生徒が交通事故で亡くなったそうです。
むごい話、体が真っ二つになったと言うので、もしかしてこの生徒が学校に来ていたのかもしれません。

この怪談は、「パタパタさん」「チョウチョウさん」などと言われておりますが、都市伝説の類にも「テケテケさん」など上半身だけの霊といった怖い話はよくあります。
姉の先輩が体験したと主張するこの実話怪談も、もしかしてそれらの都市伝説となった元の話の1つなのかもしれませんね。

※都市伝説の補足リンク

matomeshi.net

matome.naver.jp